
◆市場概況
2025年5月
2025年5月
2025年5月
(2025年4月30日現在)
月間騰落率は、S&P500種指数が-0.76%、ダウ工業株30種平均は-3.17%、ナスダック指数は+0.85%。
米国株式は総じて軟調な展開でした。トランプ政権が大規模な関税引き上げを発表したことから、海外のサプライチェーン
に依存している企業や小規模な企業などを中心に、米国株式市場は下値を探る展開となりました。その後、一部の関税措
置に猶予期間を設けることが表明されると株価は反発したものの、不安定な政策運営を受けて経済の先行きへの不安が
残りました。雇用環境は堅調で就業者数は事前予想を上回る増加をみせました。しかし、関税措置により企業や消費者の
信頼感は揺らいでおり、堅調な雇用環境が今後も保てるか不安が強まっています。インフレ指標は伸びの鈍化が確認され
ましたが、関税引き上げの動きを受けて今後の物価への影響が警戒されています。トランプ大統領が利下げに慎重な米連
邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対して批判したことも市場の動揺を招きました。
米ドル/円相場は、約4.61%の円高(1米ドル=149.54円→142.64円)。
(※文中の騰落率は表記の無い限り現地月末、現地通貨ベース、為替はWMロイターを使用。)
◆今後の見通し
大規模な関税の導入など、米国の政策は予測不能で、経済成長の引き下げやインフレの押し上げのリスクが警戒されま
す。先行きの不確実性が株式市場の心理を悪化させています。一方で、米国企業の収益は成長基調が維持されていま
す。市場心理の悪化による株価の過度な下落は次なる投資チャンスをうみだします。ビジネス環境の変化が想定されるも
のの、企業収益は世界的に拡大の基調が維持されています。経験と実行力ある経営陣、強固な財務基盤、優れたビジネ
スモデルを備える企業は、環境変化に適応して高い成長を遂げることができます。強く独自な成長力を持ちながらも株価が
下落した銘柄は、一段と中長期的な上昇力を高めています。引き続き個別銘柄の調査分析を徹底し、成長力の高い企業
を選別して、長期的な運用成果の達成を目指します。
基準価額 11,443円
(2025/05/26)現在
今回分配金350円
27.52%
設定来分配金 12,800円
年間分配金累計 3,150円
2025/05/20 350円
2025/02/20 1,000円
2024/11/20 1,050円
2024/08/20 750円